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出雲陸上教室とハイレの絆

「出雲陸上教室」(島根県簸川郡斐川町立斐川(ひかわ)西中学校勤務、青木茂教頭(58歳)が、昭和55年4月から地元の子供達を集めて「出雲陸上教室」を創設。現在は、出雲市立塩谷小学校の白根誠治先生を中心に指導している)の子供たちと、現男子マラソン世界記録保持者のハイレ・ゲブレセラシエが陸上競技を通じて固く結ばれた。

3月20日、「出雲陸上教室」の子供たちが寄せ書きした出雲市の旗、写真、激励の手紙などが無事にハイレの手に渡った。この教室は、陸上競技の強化と普及の両面からの指導が行われるようになり、現在は100名を超える児童が所属している。4年生以上の児童が対象で、月に2回程度の活動を行っている。

ことの起こりは、昔この陸上教室に関わった伊藤隆司(日本陸上競技連盟、Jリーグ、アジアサッカー連盟などの公式撮影業務会社の社長、東京在住)が、 26年前から故郷の子供たちが陸上競技を身近に感じ、楽しく陸上競技を続ける手助けになることをサポートしてきた。国際大会の取材の折、カール・ルイス、セルゲィ・ブブカらのサイン、最近では、室伏広治、アサファ・パウエル、ハイレ・ゲブレセラシエらのサイン入りの写真を卒業記念に送り続けてきた。今春は、ハイレが07年マラソンで世界新記録樹立した瞬間の大きなサイン入り写真20枚を寄贈した。そのお礼にと、子供たちがハイレに記念品を贈った。ハイレに子供たちの意図を告げると、「これは額に入れて大切に保存する」と大喜び。続けて、「ぜひ、出雲に行って子供たちと逢ってみたい。」と語った。

 
(08年月刊陸上競技5月号掲載)
(望月次朗)

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