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サラディーノ、8.73m、14年ぶりの大ジャンプを達成

第26回ファニー・ブランカースークーンが公式名だが、通常、オランダの北部の地名にちなんだ「ヘンゲロGP」と呼ばれて親しまれる。直射日光は真夏を思わせる暑さだった。この欧州屋外シーズンのトップを飾って開幕される大会で、アービング・サラディーノ(パナマ、25歳)が初回でいきなり8.73mを跳んだ。この記録は史上10位、6人目の快挙だ。エリック・ワルダー(USA)が、94年高地エルパソで8・74mを跳んで以来、実に14年ぶりの大ジャンプだ。

サラディーノは、こう語った。「自分でも驚いた記録。まさか初っ端のジャンプでこんな記録が出るとは・・・、気軽に跳んだのが良かったのかもしれない。5月18日、リオで今季初の大会で8.39mを跳んだので気楽だった。残り2回のジャンプはちょっと気負ってしまった。昨年、ピットが狭くて怖かったが、助走路、踏み切り、砂場などが新装されて飛びやすかった。パスを3回したのは、五輪まで長いシーズンがあるのでエネルギーの節約。自分でも記録がどこまで伸びるかわからないが・・・、今年は北京五輪優勝とジャックポット優勝することが大きな目標だ。(注:サラディーノは、1週間後のベルリンGLに出場したが、まともに跳べたのは1回だけの7.92m。うって変わった助走の乱調振りで7位。21大会連続不敗記録が止まった。)」

 
(08年月刊陸上競技7月号掲載)
(望月次朗)

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