shot
 
NEWS
 

世界陸上 女子優勝者コメント

女子100m カルメリタ・ジェター(アメリカ、32歳)

「猛練習の結果が今日の成果を生んだ。ハードトレーニングが全てだ!ジョン・スミス・コーチの指導のもとに、金メダル獲得のための準備を整えた。優勝できたすべての背景に、コーチらの並々ならぬバックアップがあってこそ」

女子200m ヴェロニカ・キャンベル―ブラウン(ジャマイカ、31歳)

「優勝したのは、神様から与えられた力のおかげ。この種目で過去に2位になったことがあるので、ついに金メダルを獲得できて大変に嬉しい。スタートからいかにカーブを早く走るかがポイントだった。そして、そのスピードを後半に維持したことが勝つことに結び付いた。」











女子400m アマントル・モンショ(ボツアナ、29歳)

「アリソン・フェリックスは素晴らしいアスリートで早い。彼女が追って来たのがわかったが、なんとか1位をキープすることができた。大会前、予想を言うことは避けてきた。この優勝はボツワナ最初の金メダル。この優勝はボツワナにとって大変な歓び。きっと国内では大騒ぎしていると思う。帰国して喜びを分かち合いたい」

女子800m マリヤ・サヴィノワ(ロシア、27歳)

「レースはタフで早い展開になると思った。わたしの優勝記録と、特に最後の100mで残された予想以上のパワーと維持力は素晴らしかった。準決勝でカスター・セメニャが好調で、とても勝てるとは思わなかったので決勝は2位狙いに絞った。しかし、決勝ゴール30m手前で勝てると思った。笑顔でゴールするなんて!」

女子1500m ジェニファー・バリンジャー・シンプソン(アメリカ)

「わたしは3000m障害の選手でもあるので、冷静にひとつのことに集中して走ること、障害の経験が大いに役立った。最後の400mスプリント争いに自信があった。勝って驚いたと言うべきだろうが、夢がかなったと言っておこう。1500m国内予選が非常にタフになっているので代表に選ばれるのが難しい」

女子5000m ヴィヴィアン・チェプケモイ・チェルイヨット(ケニア、28歳)

「夫(注:マラソン選手)の指示に従って走った。結果的に良かった。この時点で先の10000m優勝と合わせて2冠獲得。夫とリッキー・シムマネージャー(注:ウサイン・ボルトと同じ)らの力強いサポートに感謝したい。今季は残り1レースなので世界記録更新のチャンスはないが、来年挑戦したい」





女子10000m ヴィヴィアン・チェプケモイ・チェルイヨット(ケニア、21歳)

「最初の世界選手権10000mを自己新記録で優勝できたのは大変に嬉しい。わたしのコーチ、夫の努力で優勝できたことに感謝したい。女子マラソンの活躍が刺激になった。ライバルのエチオピア選手を振り落とすためにもペースアップ。最後の1周になってライバルが一人残ったのでさらにペースアップ。上位を独占することができて大変に嬉しい。」

女子マラソン エドナ・キプラガット(ケニア、32歳)

「世界選手権は初めてで優勝。過去2回のマラソン(注:NYマラソン優勝、ロンドン3位)」のように走れば勝てるような気がしていた。特に作戦は全くなかった。後半32km地点後、スピードアップすることを心掛けた。エチオピア勢がついてこなかった。チェロップの足が給水地点で絡んで転倒したが、幸いなんでもなかった。この町で買い物を楽しみたい。」

女子100mh サリー・ピアーソン(オーストラリア、25歳)

「とにかく、スタートを早く出ることだった。記録は全く意識していなかった。09年は故障。今シーズンは全く故障なし。まだ伸びしろはあると思うし、・・・五輪優勝、世界記録に挑戦したいなど、まだ先にあることを期待したい。技術的には最後の5台目からのハードリングに注意を払っている。準決勝と決勝ではなにか特別な走りができると思っていた。」

女子400mh ラシンダ・ディーマス(アメリカ、29歳)

「お母さんには先程競技場で逢って喜びあった。早く家に帰って息子に逢いたい。4歳の双子の息子たち。これが初めての金メダル!勝って大変に嬉しい。早く家に持って家族中に見せたい。勝った秘訣は、シーズン中多くのレースに出場して調整したこと。」

女子3000m障害 ユリヤ・ザリポワ(ロシア、25歳)

「結果は良かったのですが、記録的には、もしもっと強いランナーが決勝にいたら世界新記録を狙って走ることができたでしょう。調整がうまくいき、世界記録に挑戦する準備が万端でした。ケニア選手のハードリングは良くないので、事故を警戒して後方に付くのを避けました。この優勝は、ロンドン五輪、ヘルシンキ欧州選手権へ向けての第一歩です。」

女子20km競歩 オルガ・カニスキナ(ロシア、26歳)

「大阪、ベルリン世界選手権と比較すると、今回の優勝は非常に難しかった。高温多湿の条件に対する準備は良かったが、強力な日差しまでは対策がなかった。大会2週間前からレース5日前まで風邪気味で鼻がおかしかった。前半グループと一緒に行き、後半前に出る作戦だった。最後まで自分の優勝の行方は分からなかった。3連覇して大変に嬉しい。」

女子走り高跳び、アナ・チチェロワ(ロシア、29歳)

「予選通過した時は良かったが、決勝の朝は風邪気味で咳が出た。調整からすべて順調にことが運んできたのに、大事な決勝戦当日になって何かが起きたことに腹が立った。決勝で、ロシア選手権で出した2.06mを超す記録を狙っていたができなかったのはそんな背景があったからです。昨夜、女子やり投げで優勝したアブクモワが必死で頑張っているのをTVで見て刺激を受けました。」

女子棒高跳び ファビアナ・ミュレル(ブラジル、30歳)

「ブラジル史上初の世界選手権優勝です。4.85mを跳んでからポールを変えた。もっとバーは高く上がると予想していたが、意外に早くライバルが消えて行った。心理的に熾烈な争いが続く。イシンバエワはコーチ、練習環境を変えたので、なれるまでには時間が掛るだろう。トラック、気候、観衆は素晴らしかった。最近、ブラジルの若い人たちが棒高跳びに興味を持ちだしてきた。」

女子走り幅跳び ブリト二―・リース(アメリカ、25歳)

「コーチの指示に従って、最初のジャンプで決めて他の選手にプレッシャーを掛けて有利に立つこと。その作戦が当たった。それからのジャンプは、ちょっといい気になって力み過ぎて失敗が多かった。2連覇して良かった。9月9日が誕生日なので、金メダルは誕生日の贈り物。五輪優勝を目指す」

女子三段跳び、オルハ・サラドゥハ(ウクライナ、28歳)

「初回のジャンプが技術的には最高のジャンプ。それが金メダルを決めた。その後、目標は15mを超すことにあったので頑張ったが記録が伸びなかった。予選から決勝がかなりもつれるような予感がした。釜山でウクライナチームが合宿したが、わたしはドネツクに残って練習した。高温多湿の気象になれず、身体がきつかった。」






女子砲丸投げ ヴァレリー・アダムス(NZ,27歳)

「狂ったように嬉しい!長い間家を離れるなど、ここにくるまでいろんなことを犠牲にしてきた。それだけにこの勝利は特別なもの。このタイトルは義兄の亡くなった母親のマーガレットに捧げる。我が家のように暖かく迎えてくれるスイスの人々に、深くお礼を申し上げたい。最後の投擢は21mを超えるのを感じていた。」

女子円盤投げ 李艶鳳(中国、32歳)

「わたしは32歳。長い間この瞬間を待っていた。夢が現実になった瞬間でもある。ここにくるまでコーチがいろんなことで面倒を見てくれた。今日は67m以上投げる自信があった。われわれにとってこのメダル獲得は大きな成果で、史上に残る最初の優勝の軌跡を残す。」

女子やり投げ マリア・アブクモワ(ロシア、25歳)

「今日の勝利は二重の喜びです。優勝したことと足の故障を克服したことです。世界選手権前、テグに飛ぶかどうか迷ったほど足が悪かった。約1カ月歩行が困難なほど悪かった。気に掛ったのは競技中に故障個所が悪くなることだった。」

7種目 タチヤナ・チェルノワ(ロシア、24歳)

「この勝利は非常に重要な意味がある。というのは、五輪を前にして大きな自信になるからだ。始めてジェシカ・エニスを破ることができてブレークした。彼女は次回五輪で、地元観衆をバックに競技ができるのは強力の味方だ。今回は彼女が少しミスしたので勝つことができた。」

 
(2011年月刊陸上競技10月号掲載)
(望月次朗)

Copyright (C) 2005 Agence SHOT All Rights Reserved. CONTACT