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世界陸上 男子優勝者コメント

男子100m ヨハン・ブレーキ(ジャマイカ 22歳)

「史上最年少の世界選手権100m優勝者になって、なんと表現して良いか言葉が見つからない。最高の幸せだ!ボルトがフライングで失格したのは驚いた。というのも、レース前の練習中にそんな事を話していたからだ。ボルトには申し訳ないが、勝ったことを楽しんでいるよ」






男子200m ウサイン・ボルト(ジャマイカ、25歳)

「最高のフィーリング! 100mに注目してくれるファンのために全力を尽くすことに(100mでフライング失格をして欠場した)よって報いた。決勝でベストを尽くして勝つことが証明できた。スタートも冷静に対処できた。19秒40は好記録。悪くないタイムだ。選手権は勝つことが先決で楽しまなくちゃあ。」

男子400m キラ二・ジェームス(グラナダ、18歳)

「レース中はできるだけリラックスして走ることを注意しながら走り、終盤に余力を残した。ラショーン・メリットを始め、だれもマークしないで自分のレースに徹した。ゴール後、結果が掲示板に出て初めて勝ったことを知った。瞬間、信じられない喜びだ!」






男子800m デヴィット・ルディシャ(ケニア、24歳)

「レースをスタートから完全に自分がコントロールできた。始めからその作戦だった。選手権ではミスは許されない。余力を最後の150mまで残した。今大会ケニアは優勝数が多くて大変に喜んでいると思う。」












男子1500m アスベル・キプロップ(ケニア、24歳)

「素晴らしいレースで自分の作戦が成功した。ケニア選手として初めての優勝だ。この勝利は来年の五輪連覇に大きなモチベーションとなる。それができれば偉大な中距離選手として名が残るだろう。帰国後、国を挙げての歓迎レセプションがある。」

男子5000m、モハメッド・ファラー(イギリス、28歳)

「最後はスプリント争いになったが、今回は勝って最高の喜びだ。コーチを信じて走ったことが重要でそれが勝利に結びついた。勝利への執念が金メダル獲得に結び付いた。サッカーから陸上競技に転向して、大変な歓びを経験できた。」

男子10000m イブラヒム・ジェラン(エチオピア、)

「優勝の喜びはアラーと共に!最後のスプリント争いに絶対の自信があった。ファラーが最後の400mで飛び出した時、最後の100、200mまでかれの背後に付ければ、勝てる自信があった。ベケレが棄権したことは知らなかった。」

男子400mH、ダヴィッド・グリーン(イギリス、25歳)

「凄い結果になった。まだ、信じられない結果が自分に起きたのだ!これで世界一になった!これまでの練習の成果すべてがこのレースに出た。前半の走りが良くなかったが、今じゃあどうでもいいこと。クールだって?とんでもないよ!こんな嬉しいことはない。」

男子3000m障害、エズキール・ケンボイ(ケニア、30歳)

「テグ競技場の観衆と一緒に2連覇をダンスして祝福した。2位になったブリミン・キプルトは、今季素晴らしい成長を見せたが、おれも復活した。最後のスプリント勝負に掛けたのが成功した。ケニアの伝統を死守、世界一を見せた。」

男子マラソン アスベル・キルイ(ケニア、31歳)

「レースは苦しかったが、神様のおかげで連勝できた。出場した選手は強豪が揃っていた。20kmを過ぎてからペースアップしたことが優勝に結び付いた。世界選手権2連勝は特別なもの。連勝は次回五輪に向けての良い兆候だ。ゴールした瞬間サミュエル・ワンジルを思い出した。」

男子20km競歩 ワレリー・ボルチン(ロシア、26歳)

「3連覇できて大変うれしい。暑さは予想したが、これほど湿度が高いとは!だから前半をできるだけ楽に入った。でも、先頭とのギャップを一定の距離でキープした。その後、2度カードを受けたので少しペースダウン。でも、ロシアの格言に“リスクを取らなければ、最後にシャンペンを飲むことができない”があります。」

男子50km競歩、セルゲイ・バクリン(ロシア、25歳)

「作戦としては前半からハイペースで行かないことだった。だから、前半から飛び出したドゥニ(フランス)を追わなかった。かれはスタートから高速で行き自滅。作戦が功を制した。これが最初のビッグタイトル。国旗を掲げて走りたかったが、疲労のあまり気を失ってしまった。優勝したなんて信じられない。」

男子走り高跳び、ジェシー・ウィリアムス(アメリカ、28歳)

「計画通りにうまく行った。優勝できたなんて全く信じられない!他の選手が跳ぶのは背中を向けて全く無視。完璧に自分のスタイルのジャンプができた。今季はシーズンを通して好調で、最高の形、結果を世界選手権で出すことができた。ロシアの選手はみんな凄い粒ぞろい。」

男子棒高跳び、パヴェル・ヴィイチェホフスキ(ポーランド、21歳)

「非常に疲れた。なにも考えることができない状態だ。まさか優勝したなんて!1日にいろんなことがたくさん起きてしまった。計画通り、メダル獲得のためにある高さをパスしてきたが、かなりナーヴァスになってきた、5.90mを越えたころ極度に疲労。ここにくる2週間前、5.91mを跳んで調子はイイことが分かっていたが、まさか勝てるとは・・・!キューバ選手の活躍に驚いた」

男子走り幅跳び、ドゥワイト・フィリップス(アメリカ、33歳)

「世界中のベストジャンパーと争って4回目の世界選手権で優勝。勝った意義は非常に大きい。今夜の結果で、偉大なるカール・ルイス、ボブ・ビービーモンらの先駆者の後継者になった。今季は故障が多く、家族、コーチ以外、この優勝をいったいだれが予想できただろうか。この優勝を誇りに思う。」

男子三段跳び、クリスチャン・テイラー(アメリカ、21歳)

「こんな記録(17.96m)は予測できなかった。コーチである父親が会場で指示をしてくれた。三段跳びのタイトルをアメリカに取り戻すことができて大変に嬉しい。ウォルター・デーヴィスも我々のグループ。今後もさらに進歩を目指して頑張りたい。スピードとダイナミックなジャンプが焦点。」

男子砲丸投げ、ダヴィド・シュトール(ドイツ、21歳)

「勝ったなんて到底信じられない!凄いことは起きてしまった!トップで予選通過した時、いろんなことで難しいことになると思った。また、ダヴィッド・シュトールは誰だ?と競争相手らが思っただろうが、これでやっと覚えられた。勝ったためか、いつもよりインタビューが多くて疲れた。今日は人生最高の日だった。」

男子円盤投げ、ロバート・ハーティング(ドイツ、27歳)

「今日は68mを投げるとは思っていなかった。2位に2m以上の大差で勝つなんて競争相手もかなりトラブルがあったと見て良いだろう。オレの場合は膝が非常に痛い。予選は痛みを収めることができたが、決勝は痛み止め注射がそれほど効果なかった。痛みがあるため、ターンにスピードがなかったが、投げるテク二ックは良かった。」

男子ハンマー投げ、室伏広治(日本)

「最初の世界選手権優勝を今季ベスト記録で飾れて大変に嬉しい。これまで銀、銅メダルを獲得してきたが優勝は初めて。チームのサポートがあって優勝できた。来年の五輪優勝を目指してベストを尽くしたい」












男子やり投げ、マティアス・デツオルド(ドイツ、23歳)

「コーチからは1投目にがんばるよう指示され、ウィニンググショットが出て大変に嬉しい。1投目の記録が勝つのに十分だった。いつライバルが来るか心配していた。一体アンドレアス・トルキルドセンがなぜ、追ってこなかったか全くわからない。4投目に足首を捻挫して痛かったが、痛み止め注射を打って貰って投げた。」

男子10種目、トゥレイ・ハーディー(アメリカ、27歳)

「ベルリンで勝ったのは凄かったが、今回の優勝は格別なこと。楽ではなかった。多少のプレッシャーがあったが、負けなかった。競技中、右の肘をなぜか痛めて、今は全く動かなくなってしまった。イートンと互いに励まし合いながら競技ができて良かった。来年の五輪に向けて頑張りたい。世界記録は数年故障なく練習を続けなければ・・・、世界新記録は難しい」

 
(2011年月刊陸上競技10月号掲載)
(望月次朗)

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